福丸小糸は俺だった。
まずは何も言わずにこの可愛すぎる福丸小糸を見ていただきたい。
ぴゃ!? という言葉がもう可愛いですよね。
思った以上にぴゃ!? とかぴぇ!?とか言うので、小動物系アイドル(デレマスで言えば緒方智絵里)かなと思っていたんです。
まぁ、別に全然いいと思ってたんですが、福丸小糸をプロデュースする前、シャニマスくんにしては、やけにベタな所を行ってしまったなあとも思ってたんですよ。
なんというか、はっきり言えばありきたりじゃないですか、小動物系、気弱系って。
勿論、ストレイライトの加入が発表された当初、少し荒れて、それでも実力で黙らせた
シャニのライター陣には無限の信頼を置いてますが、それでもちょっとだけこの福丸小糸に関しては心配していました。
浅倉徹は、ノクチルのセンターを飾るだけあって、圧倒的なビジュアルでその存在感はノクチル発表当初から抜群でしたし。
樋口円香は、プロデューサーに対して冷たい態度を取るというプロフィールの一文、そして不遜な表情から、ツンデレか? どうデレるんだ? という興味をそそられるPが沢山居たと思います。
そして市川雛菜は、「雛菜がいちばん幸せなのがさいこ~♡ そう思うよね?」というセリフが強キャラ臭+今までのアイマスにいた事ないキャラ感があって、どんな奴なのかみんな知りたがっていたと思います。
けれど、福丸小糸に関してはせいぜい幼馴染の前で「内弁慶」くらいしか、目新しい所はなく、あまり興味を持っていないPが多い印象でした。
だから、正直、福丸小糸をプロデュースするのはどこか不安な所がありました。
しかし。
ここらへんのセリフで、「ん?」となり
このセリフで完全に「こいつ……おもしれー女……!」となりました。
ここでほんの少しだけ福丸小糸から話がずれることをお許しいただきたいのですが。
みなさんは人見知りでしょうか?
僕はバリバリの人見知りです。
この前のデレの京セラドームのライブでも30枚くらい名刺を持っていって、20枚くらい余った、ガチの人見知りです。
誰かに話しかける時は、めちゃくちゃ声が小さく、気弱な態度を取ります。
ただ、一度仲良くなった人には、とことん気を許します。かなりくだけた態度を取ります。
そこが小糸と全く同じで、だから、僕は福丸小糸に対して、共感を覚えました。いや、痛いくらいに小糸の気持ちがわかりました。
また、小糸は夜遅くまで残ってレッスンした後、プロデューサーとの帰り道に、こんなことを言います。
ここに、小糸の幼馴染に対する劣等感が見えます。
自分も強い劣等感の持ち主なので、こういうセリフを聞いてると、本当に泣きそうになります。
ただ、小糸は、その劣等感を振り払おうと、あるいは幼馴染に追いつこうと、努力を重ねます。
頑張るのです。
決して諦める事なく。
ひたすらに。がむしゃらに。
人見知りで、内弁慶で、劣等感を抱く小糸。
人見知りで、内弁慶で、劣等感を抱く俺。
自分の心の推移を詳細に語るのは恥ずかしい(かつ、誰も興味もないでしょうw)のですが、俺はもうここで完全に福丸小糸と、自分を同一視してました。
ジョジョの奇妙な冒険の五部で、「トリッシュはオレなんだッ!オレだッ!
トリッシュの腕のキズはオレのキズだ!! 」というナランチャの名言がありますが、
ここまで小糸のコミュを読んだ俺は、完全にこれでした。
「小糸はオレなんだッ! オレだッ! 小糸の劣等感はオレの劣等感だ!!」
小糸の頑張りは、俺の頑張り。
小糸が嬉しいと、俺も嬉しい。
小糸の喜びは、俺の喜び。
ちょっと怪しい宗教チックな文章になりましたが(w)、本当に、こんな気持ちになってました。
だからW.I.N.Gの決勝を始める時、オレは心の中で、「小糸、がんばれええええ!!」って叫んでましたし。
W.I.N.Gを優勝して、小糸の頑張りが、努力が報われた時は、本当に、涙が出るほど嬉しかったです。
そして、W.I.N.G優勝後のコミュも、すごく優しいんです。小糸の優しい所が出てるんです。
小糸にとってのアイドルとは、空の上で燦々と光り輝く太陽ではなく、誰かにとっての陽だまりのような、木漏れ日のような、安らげる居場所である、と。
そう定義しているんです。
劣等感や孤独感に悩まされる人たちに寄り添うアイドルが、他の誰でもない、福丸小糸なんです。
そして、小糸が優しいように、シャニPも優しいんです。
「なれたらって……」
と語る小糸に、「小糸はもう、ちゃんとアイドルだよ」
と告げます。
そう言われた小糸は、人見知りで内弁慶な小糸は、Pの前でだけ見せる態度で
「そんなの、当然ですよ……っ! わたしはアイドル……
283プロのアイドル、福丸小糸なんですから……!」
と言うんです。
いや、本当にいいコミュでした。
俺は、すごくすごく、この福丸小糸というキャラが、大好きになりました。
そしてノクチルというユニットも、すごく気になっています。
浅倉透は、名前の通り透明感がすごい子でした。俗も欲もない子で、アイドルに対しても、どこか上の空だった気がします。
アイドルよりもプロデューサーに興味があるようでした。
でも、プロデューサーと一緒にジャングルジムのてっぺんを目指す――すなわちアイドルに対しての楽しさを知っていく子でした。
まだどんなアイドルになるか、定かではありませんが、透がどんなアイドルになっていくか、楽しみで仕方ありません。(また、プロデューサーにどういう想いを抱いているかすごく気になりますね)
樋口円香は、アイドルに興味がなかった子でした。
最初は「笑っておけばなんとかなる。アイドルって楽な商売」とか、 言いながらも、プロデューサーの情熱や、ファンの純粋な好意に心動かされ、やがて予定がない日でもレッスンをするほど、アイドルを真剣にやり始めます。
これだけだと、王道というか、ベタな所ですが、まぁ「ゴミクズ以下」とか「あなたの存在そのものが不快です」とか、強烈な言動でヘイト溜めてからの、優勝後の「……プロデューサー……」はもう反則ですよね(古き良き素晴らしい ツンデレでした)
そういう一筋縄じゃあ行かない所が、シャニマスくんの面白い所だと思います。
ただ、この三人に共通する所は、みな最初はアイドルに興味がない所でした。
透はプロデューサーに興味があり。
円香は幼馴染が騙されてないか心配で。
小糸は幼馴染たちに置いていかれないように。
誰もアイドルに興味がない。
しかしそれ故に、憧れのアイドルや、こういう風になりたい、という既成概念(既成概念とか言い出したぞこのオタク)に囚われない、新しいアイドルになる事ができる――と俺は思うんです。
"誰かになる必要なんてない――”
だから、きっとノクチルの中にこの紹介文が入ってたんでしょうね。
ノクチルの二曲目が、コミュが、SSR達が、本当に楽しみで仕方ないです。
あ、それじゃあまだ雛菜はプロデュースしてませんので(してないのかよ)、プロデュースしてきます。