未央のソロ三曲目、DELIGHTについての感想。
気づいたら涙が出そうになってました。
何でと言えばもちろん、
未央のソロ曲、「DELIGHT」を聞いたからです。
救い。
救済。
聞いていて本当にそういうものを感じました。
そして明るさ、優しさと肯定、多幸感、何よりも喜びに溢れた素晴らしい曲でした。
これが未央。
これこそが未央だって言える曲で。
これは感想を書かなきゃならないと思ったので、書きます。
ちなみに僕は未央Pではありませんので、解釈が甘かったり細かい部分の違いなどあるかも知れませんが、ご容赦ください。
続きを読む
夢が叶った日。
書かねばならない事が出来たのが書きます。
行ってきました。
THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 10th ANNIVERSARY M@GICAL WONDERLAND TOUR!!! Celebration Land!!! Day1
簡単に言えば、デレマス10thライブin幕張Day1。
言いたいことは一つだけです。
M・A・Oさん、文香、本当にありがとう……
続きを読むほぼ俳優に関する知識0の人間が邦画「糸」を見てきた話(ネタバレあり)
一言で言えば、久しぶりに、純粋に、いい映画を見た、という気分になった。
無知で申し訳ないが、菅田将暉さんという人間がどんなドラマや映画に出てきたか、ほとんど僕は知らない。歌も歌う俳優、くらいにしか知らない。
ヒロインの小松菜奈さんも、今日存在を初めて知ったレベルだ。
ただ、「糸」という歌が好きで、CMで興味を引かれて、ショッピングセンターでランチを済ませた後、たまたまやっていたので見た。
「映画料金1800円は高いな。これでつまらなかったら嫌だな。まぁつまらなかったら最悪途中で抜けよう」
くらいのテンションで見たが、とんでもない。見終わった後には、思わず拍手したくなるほどの出来栄えだった。
誰もしてなかったのでしなかったけど。
この映画には、派手な演出はない。
邦画によくある、キラキラとした青春映画ものでもないし、漫画やゲームを実写化させた時のような、俳優がキャラの背格好を真似て、ただ物語のあらすじをなぞるようなものでもない。
この映画は、人々に夢を見させてキラキラとした気分にさせてくれる映画ではない。しかし人々にそっと寄り添い、共に歩んでくれるような映画だと思う。
映画の内容としては、主人公達は惹かれ合い、しかしどうしようもない事情で離れる。数年後再会し、くっつきそうになるものの、しかしまた離れる。そのまた数年後主人公たちは再開する。
それだけの話だが、しかしそれだけではない。彼らは四六時中常にお互いのことを思っていた訳ではない。様々な出来事が彼らを待ち受けている。
例えば小中学生時代の主人公は、サッカー選手になりたがっていた。しかし高校卒業と同時にサッカーを辞めて、つまり夢を諦めて、チーズ工房の社員になっていた。
中学生の時のヒロインは、普通の生活がしたいと主人公に言っていた。しかし、家族から虐待を受けていた彼女は実家から逃げ出して、キャバクラで働いていた。それは多分、普通ではないだろう。彼女の望みも、また叶っていない。
この世に、この日本に生きる人々の誰も彼もが、夢を叶えて望み通りに生きている人たちばかりではないだろう。いや、そんな風に生きている人間など、ほんの一握りではないか。
夢や望みが叶わないばかりではない。様々な災難が二人を、二人の周りにいる人々を襲う。
病。震災。裏切り。そして別れ。
主人公は、チーズ工房で出会った職場の先輩と出会い、交際し子供を生む。しかし彼女に腫瘍が発覚し、彼女は子供を生んで数年でこの世を去った。
ヒロインはシンガポールに渡ってネイリストとして、会社の経営者として活躍する。しかし共に会社を立ち上げた友人の裏切りにあった。具体的な描写はないものの、おそらくは多額の負債を抱えたに違いない。
主人公の親友の二人目の妻は、東日本大震災で起きた津波に巻き込まれた。幸い大きな怪我もなく生きているが、津波のショックで精神的に少々おかしくなってしまっている。
何もかも、何もかも上手くいかない事ばかりだ。
主人公の親友が言った「大層なこと望んでねえのに、どうしてこんな風になるんだ神様よお!」的なセリフが印象に残っている。
それでも人生は続く。それでも人は生きていかねばならない。
映画の中盤からチーズの研究を始めた主人公の努力は、最後の最後にようやく実る。思わぬ形ではあったし、チーズの国際コンクールでは評価されないものの、それでも主人公の努力が報われたのは、見ていて純粋に嬉しい気持ちになれた。
ヒロインはと言えば、裏切りにあったあと、シンガポールから日本に帰ってきた。彼女は幼少期を主人公と過ごした北海道に行っていた。恐らくは、幼い頃の彼女が夢見ていた、普通の生活を取り戻そうとしたのだろう。
そこで彼女は、幼少期に食べた近所のおばさんが作ってくれたご飯を食べ、涙を流していた。様々な人生の苦難を味わった彼女だからこそ、それの美味しさが分かるに違いない。
きっとこの映画もそうだ。僕も30年近く生きてきたからこそ、この映画の随所で共感できるシーンがたくさんあった。多分小中学生にはこの映画の良さが伝わりづらいのではないだろうか。
このシーンの近所のおばさんを演じていた倍賞美津子さんの姿に、声に、笑顔に、何故か途方もなく安心して、涙が出そうになった。
そして最後、どうなったかは劇場に見に行って確かめて欲しい。ただ、彼と彼女が出会った最初のシーンにあったものが、最後のシーンにあった伏線回収は見事だったと思う。主人公の亡き妻から娘に受け継がれたものも、主人公を動かす原動力になったのは大変素晴らしかった。
エンドロールも、珍しく短くてよかった。エンドロールの映像も、爽やかで良い。
また作中、何度も使われた中島みゆきの糸を、エンドロールでフル尺で流されるのは少々辟易するなあと思ったのだが、最後に流れるのは菅田将暉Verだったのも、最後まで客を飽きさせない工夫が出来ていたように思う。
最後に、演者さん達について少しだけ書く。
菅田将暉さんも、小松菜奈さんも、そのほかの俳優・女優陣も皆、キラキラした役者でありながら、どこにでもいる普通の人間を見事に演じていた。
菅田将暉さんは、確か去年まちがいさがしで紅白にも出ていたはずだ。彼の名前を聞かない日の方が少ないし、間違いなく成功者の部類に入る人間だろう。にも関わらず、彼は鬱屈とした後悔を抱えた、平凡な若者を演じていた。ひょっとしたら、これが彼の素なのでは、と思うくらい、自然体な演技だったと思う。
小松菜奈さんも、見惚れるくらいに綺麗な女優だ。波乱万丈な人生を歩むヒロインは、キャバ嬢であったり、ネイリストであったり、成功者であったり、さらにそこからまた一人のバイトとして働いたりと、様々なファッションや表情が必要とされたはずだが、そのどれもを一切の違和感なく演じていた。
メイン二人の演技力が大変に良かったので、物語にとても深く没入出来た。映画らしい大袈裟な演技も無かったのが、より身近に二人を感じられた。
また、ヒロインの幼少期を演じた植原星空さんの演技も大変に良かった。というか、彼女の場合、透明感がすごかった。元々の容姿の良さもさることながら、幼少期のどこか現実を諦めたような、それでも諦めきれないような表情を浮かべる演技に、僕は見惚れていた。あんな子役が日本にいるのだと、深く感動していた。
そしてやはり、脇を固める倍賞美津子さんや松重豊さんと言った方たちの演技力は流石の一言で、安心感が半端じゃなかった。彼らが演じる優しいいい大人に、どうしようもなく安心してしまった。
久々に感想を書きたくなるような映画に巡り会えたので、長々と書いてしまったが、一言で言えば、本当にいい映画だった。
多分、制作陣も純粋にいい映画を作ろうとしていたのだろうし、そんな熱や思いが、映画の随所から伝わってきた。
是非、劇場に足を運んで欲しい。以上、俳優に関する知識0の人間の感想でした。
トゥルーマン・ショーを今更見た話。
なんだったのだろうあれは。
素晴らしく感動した。シュタインズゲートのラストを初めて見た時のような感覚を味わった。
もう20年も前の作品とは思えない。
流石に映像の画質や演出、台詞回しは多少古臭さはあったし、突っ込もうと思えばいくらでも突っ込める設定ではある。
一応、あらすじを説明すると。
「おはよう。そして会えないときのために、こんにちは、こんばんは、おやすみなさい」というセリフを爽やかな笑みでよく言う青年だ。
彼は本人も知らぬ間に、自分の人生をずっと世界中に生放送されていた。
彼以外の人間は全て役者で演者だ。近所の人や会社の同僚やそこらへんを歩いている通行人、新聞屋の店員、果ては両親や親友や妻に至るまで。
いや、そもそも彼を取り囲む世界すべてが作り物だ。建物も道路も空も海も何もかも。
『トゥルーマン・ショー』というテレビ番組を面白くするために作られた巨大なドームの中で、彼は何不自由なく暮らしていた。
だがある日彼は日常に疑問を抱く。何かがおかしい。そう思った彼は、その謎を探るべく行動を開始する。
ここまで読んで興味を持った方は、ここから先はネタバレ全開なので、ブラウザバックして本編を見てもらいたい(アマゾンプライムに入っているのであれば今すぐ見れる)