どうしようもないオタクブログ

どうしようもなくオタクなオタクブログ。好きなだけ見ていってやってくだせえ。

銀河図書館について、自分なりの解釈。

 

f:id:takumajon:20180723223454j:plain

 

 

このふみふみの可愛さ、銀河級じゃないですか?(挨拶)

月末限定ですが、僕はもちろん引きました(自慢)

 

 

久しぶりにブログ書きます。

お題はもちろん、タイトルにもある通り。

 

鷺沢文香、2015年、2月4日発売のCD、『Bright Blue』より、約3年半振りのとなる新曲、『銀河図書館』の話です。

 

 

いやまぁいまさら、お前のような限定一周目も持ってないクソにわか文香Pが、一体何を語るんだっていう話ではあるんですけどね。

 

実際の作詞作曲家ではないですが、作詞作曲家である、烏屋茶房さんと親交の深い(?)四条紅羽◢C94.3日目ラ46a (@kureha4)という方が、烏屋茶房さんがいかにして作詞したか、という事も書いてますしね(何故かそのツイートを貼れなかったんですが、探せばすぐにそういうツイートも出てくると思います)。

 

他にも、3~4人くらいは自分なりの解釈を綴っている方がいらっしゃいます。

どれもこれも秀逸な考察で、うーんって唸ってしまうほどです。

正直、俺の解釈は、特に目新しくもないと思います。

例えるなら、誰かがニュースになった時、即刻作られる「〇〇って!? 恋人は!? 年収は!? 結婚してるの!?」から始まり、「◯◯は◯◯みたいですね!!(誰でも知ってる情報、もしくはウワサ)残念ながら特に詳しい情報は得られませんでした(だったら書くな)、みたいな記事並に目新しくないと思います。

 

でも、やります。

 

何故なら、文香が好きだから。

 

じゃ、早速行きましょう。

歌詞には ” をつけますね。

 

 

 

”三行と四文字の空を見上げてる”

 

 ……初っ端から、解釈にこまる歌詞が出てきました。

 正直、これが一番わからないんですよね。

 他の方も、ここの歌詞がわからないと言っています。

 うーん、なんだろう。わからないまま敢えて言うなら、文香が自分で作った物語の題名って感じですかね……?

 

””夜空の果ての、本棚の国の中””

 

 これはわかりやすいですね。プロデューサーに出会う前までの文香は、本棚の国の中に住んでいた、と解釈できます。

 そして今気づいたんですけど、これって他人、あるいは世の中と隔絶、あるいは断絶してたってことを表してますね。地球のどこかにある国、ではなく、わざわざ夜空って示していますから。

 さらには、夜空の、その果て、となると、その断絶、あるいは隔絶している距離は相当、という事が読み取れます。

 ……本当にプロの作詞家の方ってすごいですね。

 たったの一行、されど一行にこれだけの情報を詰め込めるんですよ?

 やばくないですか?(プロの書く文章と比べてあまりに品がなく情報がなく具体性のない褒め方)

 

””何回も書いては消えていった言葉。

  真っ白な宇宙に、尾を描いたほうき星

  空を割いて 線を書いた それは嘘みたいに美しく””

 

 

 これは文香が日記を綴っていく時の情景、あるいは頭の中の事を指しているのでしょう。

 

 文香は読書が大好きな女の子ですが、恒常SSR『ブライトメモリーズ』の特訓前のコミュで分かる通り、読むだけでなく、自身も書くようになっています。

 

 日記を綴る際、浮かんでは消える言葉達。

 

 あるいは、浮かぶのはアイドルとしてステージに立っている光景や、思い出達なのもかもしれません。

 

 それらが、真っ白な文香の宇宙の空を割いて、線を書いた。

 それは、嘘みたいに美しく――――と。

  

”溢れた文字 夜空の一ページ

  この手が今 触れる物語

  消えてしまう 朝が来るのならば

  世界を満たした言葉を 全部

  光を 全部”

 

 

  あの、すみません。やばくないですか、この作詞?

  文章として、日本語として、美しすぎませんか?

 ああもう……このサビのメロディライン……歌詞、M・A・Oさんの歌声……全てが好きすぎて辛い……

 

 すみません、取り乱しました。

 

”溢れた文字 夜空の一ページ”

  この手が今 触れる物語""

 

 この物語というのは、文香自身がアイドルとして成長していく物語の事でしょう。 

 

”消えてしまう 朝が来るのならば”

 

 ただ、どんな物語にも終わりがあるんですよね。

 恐らく、全デレマスアイドルの誰よりも物語に触れているだろう文香は、無意識にそれを知っている、あるいは感じていると思うんですよ。 

 だから、次の行でもう、その物語が終わる、あるいは消えてしまうことに意識を向けています。

 しかし 、

 

 ”世界を満たした言葉を 全部”

  ”光を 全部”

 

 故に、もし、いつかアイドルを辞めてしまう時が来たとしたって。

 それを忘れないように。

 忘れないように、日記に綴ろう、と。

 そういう意味なのかな、と勝手に思っています。

 いやもう、本当にここの歌詞、僕的に完璧すぎて、素晴らしすぎて……

 まさに、文香の瞳のようにただただ美しく、綺麗な歌詞だなぁ……と、心の底から感動しましたね……

 

 

 ”図書館の銀河から 逆さまに落ちた

 少女がやがて 恋を知る物語

 祈るように 揺れるように

 誰もいない夜を 紡いで"

 

 ここ、結構びっくりした文香Pがいると思うんですよ。

 ”恋を知る物語”

 え、それ言っちゃうんだ!? マジで!? みたいな。

 いやまぁ確かに、だいぶ文香ってぐいぐい来てるんですよ。

 特にこの辺とか↓とか

 

f:id:takumajon:20180724210147j:plain

 

f:id:takumajon:20180724210208p:plain

 

 おいおいおい、死んだわ俺(文香が可愛すぎて)

 というか、ここでも歌詞に出てくる夜空って言ってますね。

 文香Pを自称するくらいの烏屋茶房さんですから、これは確実に意識して書いてると想います。

 閑話休題

 話を戻すと、多分、ここまではっきりPラブを匂わせる描写、っていうか曲、なかなかないと思うんですが……

  いやまぁ、Pラブ大好きマンとしては天にも登る心地でしたね、はい。

 そして、泣きのギターとピアノが素晴らしく絡み合う旋律のあとの、落ちサビ。

 

 ””題名のない、夜空の一ページ

 瞳のなか、焼き付いた景色

 言葉の海、有り余る奇跡の中で””

 

 ここの落ちサビで歌っていることは、やはり、アイドルとしてステージから見た景色の事でしょう。

 ステージから見た、たくさんの人々の笑顔と、それこそ銀河のように美しく光っているペンライト達。

 そしてファンのみんなからの――恐らくは――『ありがとう』の言葉が海になるくらい、たくさん響いていて。

 この広い宇宙の中で、銀河の図書館に一人で居た、名もなき文学少女が、今ではこうして、沢山 の人の前で歌うなんて、どれだけの奇跡でしょうか。

 もう、本当、ここのM・A・Oさんの歌声、とてもとても素敵でした……

 

 

 

 ”溢れた文字 夜空の一ページ

 この手が今 触れる物語

 夜が今、明けていくよ、だけど

 世界を満たした言葉を、全部”

  

 そして例え、夜が明けて、物語が消えてしまう朝が来ても

 文香の世界を満たした言葉を、全部――と。

 

 ……ああ、もう、本当に素晴らしい……素晴らしい作品でした……

 

 ……

 

 ……って、ここで終わっても、95点はあると思うんですよ。

 

  多分、殆どの文香Pが、ここで終わってたとしても、喝采してたと思います。

 

 でも、ここで終わりじゃないんですよね。

 

 むしろ、ここからが本番なんですよね。

 

 M・A・Oさんの歌声も消えていき、ドラムもゆったりになって、イントロのピコピコ音と、ピアノと恐らくはアコギの音も混ざり合って……ここのメロディも、アウトロとしての完成度は一級品だと思うんです。

 

 でも、もうそろそろリズム的に終わりかな……って所で、ギターが鳴るんです。

 何かの始まりを告げるような音を鳴らすんです。

 

 そして、ここから。

 文香の語りが――文香の物語が、始まるんです。

 

 

 

””大きな大きな図書館で、女の子が本を読んでいました

そこはとても静かな場所
だれもいない銀河の果てで

女の子は本を読んでいました

女の子は寂しくなんてありません

本を開けば、そこには沢山の物語がありました

しかし、ある日大きな嵐が来て、
女の子は、知らない星へと落とされてしまったのです

目を覚ますと、そこは四角い空の不気味な街
女の子は、怖くて怖くて仕方ありませんでした

そこへ一人の人がやってきて、本を手渡してこう言いました
「さぁ、君の物語を聞かせて!」

本を読み始めると、たくさんの人がやってきました

わくわく、どきどきしながら、みんな物語に夢中でした

「めでたしめでたし」

みんなは笑顔になって、四角い空にも星がきらめきだすのでした

本を渡した誰かが女の子の前にやってきて言いました
「素敵な物語をありがとう。君をずっとずっと、待っていたんだ!」

 女の子はどうしてか、顔を真っ赤にしながら、笑いました””

 

 

 

 なんて、なんて構成なんだろう。

 なんてすごい構成なんだろう。

 烏屋茶房は、なんてすごい音楽家なんだ……って心の中で脱帽でしたね……

 

””大きな大きな図書館で、女の子が本を読んでいました

そこはとても静かな場所
だれもいない銀河の果てで

女の子は本を読んでいました

女の子は寂しくなんてありません

本を開けば、そこには沢山の物語がありました””

 

  

 多分、ここまでは、あ、文香の事だ、って大体分かると思うんですよ。 

 問題はここからで、多分、ここからはだいぶ解釈も分かれると思います。

 

”しかし、ある日大きな嵐が来て、
女の子は、知らない星へと落とされてしまったのです

目を覚ますと、そこは四角い空の不気味な街
女の子は、怖くて怖くて仕方ありませんでした”

 

 

 知らない星の、四角い空の不気味な街。

 これは、アイドル界、芸能界を指しているのかな、と。

 

 銀河の図書館=叔父の営む、小さな古書店に居た文香にとっては、芸能界というキラキラとした世界は、まさしく知らない星に来たように思えた事でしょう。

 そして、四角い空というのは、恐らくはカメラの事です。

 カメラの向こうでは、文香の事は、四角い枠の中に捉えられていますからね。

 そして、そんなわからない事だらけ、知らない事だらけの星、街は、きっと怖いでしょう。

 誰だって、初めて新しい学校や会社に行くときは怖いように。

 

 しかし、 

 

”そこへ一人の人がやってきて、本を手渡してこう言いました
「さぁ、君の物語を聞かせて!」

本を読み始めると、たくさんの人がやってきました

わくわく、どきどきしながら、みんな物語に夢中でした

「めでたしめでたし」

みんなは笑顔になって、四角い空にも星がきらめきだすのでした”

 

 

 一人の人=プロデューサー。

 たくさんの人=ファンのみんな。

 という解釈で合っていると思います。

 

 ただ、本を手渡した、というのがちょっと引っかかっていたんですよね。

 この歌、というか物語は、鷺沢文香本人の事を歌った歌である、という解釈は間違いないと思うんですよ。

 でも、”女の子は持っていた本を読み始めました”ではなく、”一人の人がやってきて、本を手渡してこう言いました”なんですよ。

 

 それプラス、本を手渡しながら、

 

”「さぁ、君の物語を聞かせて!」”

 

 という言葉。

 なんで、他の人が持ってきた本を読む事が、君の=文香の物語を聞かせる事になるのか?

 

 ちょっとここの解釈が、分からなかったんですけど。

 ついさっき、今さっきわかりました。

 この本に書かれている物語は、恐らくプロデューサーから見た文香の事なんだ、って。

 

 故に、こう言うんです。

 

 "「さぁ、君の物語を聞かせて!」”と。

 

 外から見た、自分から見た鷺沢文香という一人の少女は、こんなにも素敵で、魅力的なんだよって、本にして、物語にして、伝えてる訳です。

 そして、それを聞いた人たちがみんな、物語に――文香に夢中になって、笑顔になって。

 四角い空に星がきらめきだす――文香が芸能界で、アイドルとして輝きだして行くんです。

 そして、

 

”本を渡した誰かが女の子の前にやってきて言いました
「素敵な物語をありがとう。君をずっとずっと、待っていたんだ!」”

 

 こう言われた女の子は、やがてその物語が自分を示している事に気付いた訳です。

 故に、

 

 ”女の子はどうしてか、顔を真っ赤にして、笑いました”

 

 となる訳です。

 

 

 以上で僕の長々とした解釈は終わりです。

 

 いや、もうこの曲を作ってくださった烏屋茶房さんには、感謝しかありません。

 僕、誇張抜きで、銀河図書館を聞く度に鳥肌立つんですよ。

 それくらい、この曲のメロディと、M・A・Oさんの歌声が大好きで。

 最後のポエトリーリーディングも、本当に素晴らしすぎて……言葉にならないんですよ。

 現場で聞いたら泣いちゃうかも知れません。

 

 ああ、だから、聞きたいなぁ、現場で……

 

 生の文香を、M・A・Oさんを見たいなぁ。

 

 この曲の最後の語りの、

 

 ””君をずっとずっと待っていたんだ!””

 

 っていうのは……正直な所、ライブ現場に行く文香Pの、まんまの気持ち、ですからね。

 まぁM・A・Oさんは声優界きっての売れっ子ですし、忙しくて来れないというのはしょうがないものだと割り切っていますが。

 ただ、M・A・Oさんがいつかライブに来て、初めてこの曲を披露する時、きっとその場の誰よりも感動するのは。

 

 感動出来るのは、文香Pだと思うので。

 

 今はただ、その時を楽しみにしておきましょう。

 

 最後に、烏屋茶房さん、そしてM・A・Oさん。

 とてもとても素敵な楽曲、本当にありがとうございました。

 このブログを見てくれた人も是非、With Loveを買って銀河図書館を聞いてくれると嬉しいです。